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タイトル: トルキシリン酸を分子バネとして活用した透明かつ高強度高分子フィルムの作成
その他のタイトル: Preparation of superstrong and transparent films using truxillic acid as a molecular spring
著者: 金子, 達雄
著者(別表記): Kaneko, Tatsuo
キーワード: 透明樹脂
バイオプラスチック
高分子合成
分子設計
パイ電子
シクロブタン
高性能高分子
発行日: 16-May-2019
抄録: トルキシン酸誘導体(トルキシニン酸を含む)を用いて種々の芳香族ポリアミド(アラミド)の合成を行った。中でも屈曲角が156度のα型および屈曲角が101度程度のδ型の構造を含むアラミドに関ては重合が進みかつ透明フィルムが得られることが分かった。一方、屈曲角が70度程度のβ型に関しては重合及び成型が困難であることが分かった。以上により、α型およびδ型の構造が透明性と熱的力学的物性を併せ持つバランスの良い透明フィルムとなった。研究成果の学術的意義や社会的意義: 有機ガラスは軽量で安全なガラスとして従来の無機ガラスに取って代わる重要な材料である。一方、既存の有機ガラスは透明であるがゆえに分子間力が小さくその熱的力学的物性が低い。そこで、本研究では剛直構造を維持しつつ着色のしにくいトルキシン酸構造を積極的に取り入れた。その結果、屈曲角の小さいα型トルキシン酸と屈曲角が中程度のδ型トルキシニン酸を導入することが重合性、成型性、物性の観点から優れた有機ガラスを与えることが分かった。これにより、軽量な透明材料が得られ建材や輸送機器の窓剤などへの応用研究につながると考えられる。 : The synthesis of various aromatic polyamides (aramids) was carried out using truxillic/truxinic acid derivatives. In particular, it was found to proceed polymerization for aramids including an α-type having a bending angle of 156 degree and a δ-type structure having a bending angle of about 101 degree and their transparent film were obtained. On the other hand, polymerization and molding were difficult for β-type having a bending angle of about 70 degree. As a result, the α-type and δ-type structures provided well-balanced transparent films having both transparency and thermal/mechanical properties.
記述: 基盤研究(B)(一般)
研究期間:2015~2018
課題番号:15H03864
研究者番号:20292047
研究分野: 高分子化学
言語: jpn
URI: http://hdl.handle.net/10119/16034
出現コレクション:2018年度 (FY 2018)

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