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http://hdl.handle.net/10119/16730
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タイトル: | 手抜きな運動制御メカニズムとしての身体技能の解明 |
その他のタイトル: | Toward understanding a mechanism of flexible motor skills |
著者: | 鳥居, 拓馬 |
著者(別表記): | Torii, Takuma |
キーワード: | 運動制御 |
発行日: | 5-Jun-2020 |
抄録: | 本研究ではおもに制御理論および力学系理論の知見を踏まえ,優れた運動制御に関する研究代表者の仮説を提案して理論的・経験的に検討した.具体的には,投球動作に関する実験研究を行い,数人の被験者の投球動作をモーションキャプチャで記録し,複数回の投球動作の軌道のフラクタル次元を分析した結果,ボールのリリース時点(要所)での低次元化を示唆する仮説と整合的な結果をえた.これらの実験結果を理論的に裏づけるため,数値シミュレーションを用いた検討も並列して進め,仮説を支持する結果をえている.研究成果の学術的意義や社会的意義: 人間の動作は複数の筋や腱や骨や神経細胞など無数の組織の協調で成り立つ.工芸職人や運動選手は優れた能力を発揮できるが,どのような運動制御で実現されるかは未解明の点が多くある.本研究では運動に関する理論に基づき,一流の技能を生み出す優れた運動が力学系のフラクタル次元で特徴づけできると考え,投球動作で検討した.投球動作ではボールをリリースする時点が最も正確さを要する「要所」と考えられるが,実験では予想通りその時点でフラクタル次元が低くなった.課題の要所は一般に言語化しにくい知識すなわち暗黙知だが,今回の結果は運動の暗黙知を動作データから解き明かす基礎的な知見だと考えている. : Based on optimal control theory and dynamical systems theory, this study proposed our hypothesis on a characteristic of flexible motor skills and conducted to test it both theoretically and empirically. By analyzing ball-throwing movements to a target, our results showed reduced fractal dimension near ball release, to be a critical point of the task, that is consistent with our hypothesis. We also augmented our empirical findings with numerical simulations, whose results seem to be matched with it. |
記述: | 研究活動スタート支援 研究期間:2017~2018 課題番号:17H06713 研究者番号:90806449 研究分野:認知科学 |
言語: | jpn |
URI: | http://hdl.handle.net/10119/16730 |
出現コレクション: | 2019年度 (FY 2019)
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