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タイトル: SwaPS :文書を読むだけで漢字の字形記憶を効率的に修正・強化できる誤字形文字の生成・活用手法
著者: 西本, 一志
魏, 建寧
高島, 健太郎
発行日: 2022-02-21
出版者: 情報処理学会
誌名: 情報処理学会 インタラクション2022論文集
開始ページ: 68
終了ページ: 76
抄録: 近年,日本や中国において,漢字を読むことはできるが書くことができない「漢字健忘」が社会問題になっている.この問題を解決するために,筆者らは漢字字形記憶の損失を防ぐ効果を有する漢字入力方式 G-IM システムをすでに提案し,その有効性を確認している.G-IMは,文字変換時に誤字形文字をランダムに差し込むことで利用者が持つ漢字字形記憶の修正・強化を支援するものである.しかしごくわずかに異なっている誤字形文字を発見し修正する作業は負荷が高いため,利用者の利用意欲を削ぐという問題があった.そこで,本論文では,利用者の負荷を増やすことなく,文書を読むだけで漢字の字形記憶を効果的に修正・強化することができるようにする手法SwaPSを提案する.SwaPSでは,漢字全体の 80%を占める形声字に着目し,形声字を構成する意符と音符の位置を入れ替えることによる字形変形手法によって誤字形文字(PS 字形文字)を生成し,これを文書中に混入させる,PS 字形文を含む文書を読むことで,漢字字形に注意が惹きつけられることにより,漢字字形記憶が修正・ 強化されることが期待できる.将来的にはPS字形文字を自動生成して提示する電子書籍リーダーの構築を目指しているが,本論文ではその実現に向けた基礎的な調査として,手作業で作成した字形文字をに印刷しユーザに提示ことによるユーザスタディを実施した.その結果,PS字形文字を混入した文書を読むことで,正しい字形の文字のみを含む文書や,G-IMで採用したごくわずかに異なっている誤字形文字を含む文書を読む場合よりも,有意に漢字字形記憶を強化できること,および,正しい字形の文字のみを含む文書を含む場合よりも負荷が増加しないことを確認した
Rights: 社団法人 情報処理学会,西本一志, 魏建寧,高島健太郎,情報処理学会,インタラクション2022論文集,INT22008, 2022, pp.68-76.ここに掲載した著作物の利用に関する注意: 本著作物の著作権は(社)情報処理学会に帰属します。本著作物は著作権者である情報処理学会の許可のもとに掲載するものです。ご利用に当たっては「著作権法」ならびに「情報処理学会倫理綱領」に従うことをお願いいたします。 Notice for the use of this material: The copyright of this material is retained by the Information Processing Society of Japan (IPSJ). This material is published on this web site with the agreement of the author (s) and the IPSJ. Please be complied with Copyright Law of Japan and the Code of Ethics of the IPSJ if any users wish to reproduce, make derivative work, distribute or make available to the public any part or whole thereof. All Rights Reserved, Copyright (C) Information Processing Society of Japan.
URI: http://hdl.handle.net/10119/18090
資料タイプ: publisher
出現コレクション:a10-1. 雑誌掲載論文 (Journal Articles)

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