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http://hdl.handle.net/10119/4399
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タイトル: | 初等的な環状経路を用いた匿名通信方式 |
著者: | 北澤, 繁樹 長野, 悟 双紙, 正和 宮地, 充子 |
発行日: | 2000-08 |
出版者: | 情報処理学会 |
誌名: | 情報処理学会論文誌 |
巻: | 41 |
号: | 8 |
開始ページ: | 2148 |
終了ページ: | 2160 |
抄録: | 近年コンピュータおよびインターネットの普及により, 莫大な量の情報がネットワークを介して処理されるようになってきている.これにともなって, 意図しない個人情報の流出などが問題となり, プライバシの確保が重要となってきた.そこで, ユーザの匿名性を保護するために様々な研究が行われてきた.しかしながら, 従来方式では暗号化を多重に行うことによるコストが大きくなったり, ブロードキャストを効率的に行うためのネットワークアーキテクチャを必要としたりするという問題があった.そこで, 1999年, 我々は, 環状径路には始点と終点が存在しないという特徴があり, これを利用することで通信の始点(送信者)と終点(受信者)の特定を困難にした匿名通信方式を提案した.この提案方式においては, 通信路情報を暗号化する必要がなくなり, 鍵配送や暗号化と復号にかかるコストを小さくすることができる.本論文では, 提案方式のプロトコルを形式的に定義し, さらに, その安全性と運用に関して評価する.その結果, 経路上の結託者の攻撃に対する安全性はCrowdsとして提案されている従来方式より提案方式の方がつねに高く, 経路長に関してもCrowdsの方式より効率的にできる場合があることを示す.また, 環状経路の運用に関してはメッセージの到達確率について議論し, 提案方式の耐故障性について評価する. : In today's computer networks, it is one of the utmost concerns to provide anonymity for protecting users' privacy. However previous anonymous communication protocols have such disadvantages that additional cost like repeated encryption is reqtlired, or that receiver anonymity is not realized. Therefore, we propose a new anonymous communication scheme with cyclic routes. Cyclic routes have a good feature that there exist neither starting points nor end points. This feature would be useful to realize anonymous communication where identities of senders (starting points) and receivers (end points) must be made unknown. Thus our scheme reduces the cost of key distribution, encryption, and decryption, maintaining anonymity of both senders and receivers. In this paper, we formally define our protocol and discuss its various aspects including anonymity. Especially, we show that our scheme can generally provide higher degree of anonymity than Crowds system proposed recently. |
Rights: | 社団法人 情報処理学会, 北澤 繁樹/長野 悟/双紙 正和/宮地 充子, 情報処理学会論文誌, 41(8), 2000, 2148-2160. ここに掲載した著作物の利用に関する注意: 本著作物の著作権は(社)情報処理学会に帰属します。本著作物は著作権者である情報処理学会の許可のもとに掲載するものです。ご利用に当たっては「著作権法」ならびに「情報処理学会倫理綱領」に従うことをお願いいたします。 Notice for the use of this material: The copyright of this material is retained by the Information Processing Society of Japan (IPSJ). This material is published on this web site with the agreement of the author (s) and the IPSJ. Please be complied with Copyright Law of Japan and the Code of Ethics of the IPSJ if any users wish to reproduce, make derivative work, distribute or make available to the public any part or whole thereof. All Rights Reserved, Copyright (C) Information Processing Society of Japan. |
URI: | http://hdl.handle.net/10119/4399 |
資料タイプ: | publisher |
出現コレクション: | b10-1. 雑誌掲載論文 (Journal Articles)
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