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タイトル: 相分離ベシクルの張力誘起構造転移と単分子膜結合挙動
その他のタイトル: Tension-induced transition and bilayer coupling in a phase-separated vesicle
著者: 濱田, 勉
著者(別表記): Hamada, Tsutomu
キーワード: 生体膜
相分離
脂質ラフト
ベシクル
発行日: 6-Jun-2014
抄録: シグナル伝達や物質輸送の機能に関わる細胞膜ドメインの物理化学的性質の解明を行った。浸透圧により人工細胞膜の張力を変化させ、膜ドメインの構造変化を光学顕微鏡で観察した。張力が増加するにつれ、膜面が分離しドメインが生じることを発見した。これにより、膜の張力変化が、細胞膜ドメインの構造を調節する重要な制御因子であることが分かった。加えて、人工細胞膜とナノ粒子の相互作用の観察を行った。粒子サイズ200nmを境に、小さい粒子はドメインに、大きい粒子は周囲のドメイン以外の領域に選択的に吸着することを発見した。この成果は、ナノ物質の生体や人体に対する影響を客観的に評価する基準として応用が期待される。 : We investigated the physico-chemical properties of membrane domains that function signal transduction and molecular trafficking of cells. Under the control of the membrane tension by osmotic pressure, we observed a change in domain structures. We determined a quantitative phase diagram of phase organization with respect to the applied pressure and temperature. The results indicate that membrane tension can induce phase separation in homogeneous membranes. In addition, we investigated the interaction between domains and nanoparticles. We found that lateral heterogeneity in the membrane mediates the partitioning of nanoparticles in a size-dependent manner: small particles with a diameter of < 200 nm were localized in an ordered phase, whereas large particles preferred a fluidic disordered phase.
記述: 研究種目:若手研究(B)
研究期間:2011~2013
課題番号:23740316
研究者番号:40432140
研究分野:ソフトマター物理学
科研費の分科・細目:物理学、生物物理・化学物理
言語: jpn
URI: http://hdl.handle.net/10119/12190
出現コレクション:2013年度 (FY 2013)

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