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http://hdl.handle.net/10119/16231
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タイトル: | パーソナルツーリズムをターゲットとした地域資源の再構成 |
著者: | 西村, 俊 |
キーワード: | パーソナルツーリズム 地域資源 広域連携 |
発行日: | 2020-03-30 |
出版者: | 自然文化誌研究会 |
誌名: | 民族植物学ノオト |
巻: | 13 |
開始ページ: | 10 |
終了ページ: | 16 |
抄録: | 産業・エネルギー革命やハーバー・ボッシュ法による空気中の窒素固定化技術の工業化に代表される科学技術の発展に伴い、世界人口はこの100年余で急激な増加を記録している。推移予測では2050年までにほぼ100憶人に達することが見込まれ、資源(エネルギー・食料など)やサービス(医療など)の不足、環境負荷の増加が懸念されている。一方、日本の人口は約1億2600万人余で、2008年の1億2800万人をピークに緩やかな減少期を迎えている。合計特殊出生率は微増傾向を示しているが出生数は依然減少傾向が続いており、2050年には1憶人を下回ると推計されている。日本国内の労働人口の減少も深刻であり、現行の社会構造基盤の維持が困難となってきている。そのため、外国人労働者の受け入れ拡大や「働き方改革」を合言葉とした兼業の容認・従来サービス形態の見直しが各方面で議論・実施され始めている。実際にコンビニやファミレスの24時間営業の縮小、宅配サービス形態の見直しなど、より身近な話題に触れる機会も多くなっている。長年、過疎高齢化の先陣とされてきた中山間地域は、実際に超限界集落や消滅集落となった地域もあり、より現実的な危機感に直面している。更に中山間部にとどまらず、都市部の住居/商店の空洞化や(中山間地よりも立地が良さそうな)平野の集落においても「血縁による世代交代」による集落の継承が危ぶまれる地域も出ている。人口減少時代の到来に伴う従来の社会基盤を継承する困難さを実感する機会は、中山間地域のみならず身近な集落、日本全国各所における普遍的な危機となりつつある。例えば、平野部の40代後半から60代を中心に構成されている顔なじみが多い集落では(山間部では+10~15歳)、親の代からこの集落に住み、自らが幼少期を過ごし、子育てもその集落で経験してきた人々が中心である。その子どもたちの多くは大学進学ないしは社会人生活のために集落外で暮らしており、子どもたちが戻ってくるまでの期間(数年~数十年)は、集落構成員の平均年齢の増加、集落人口および子どもの減少、さらには空き家の増加といった現在の中山間地と同様の課題に直面することとなる。新しい住人の受け入れ機会の創出(ex. 空き家の借家化、農地の宅地化による分譲)や集落行事の粗放化による負担軽減を図ってもいるが、町会の役職を担える人材の不足や比較的新しい住人との意識の違いもあり、平野部においても集落の展望を案じる声が少なからず聞こえている。ここでは、2019年白山ぼたん鍋プロジェクトの視察で訪れた北陸の2事例(平野部と山間部)を紹介し、個人を主体とした観光意欲をターゲットに地域資源の再発見・再構成・再発信による地域の新たな賑わい形成について考えてみたい。 |
Rights: | 西村 俊, 民族植物学ノオト, 13, 2020, pp.10-16. |
URI: | http://hdl.handle.net/10119/16231 |
資料タイプ: | publisher |
出現コレクション: | c10-1. 雑誌掲載論文 (Journal Articles)
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記述 |
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2020_民族植物学ノオト2020(13)_パーソナルツーリズム.pdf | | 776Kb | Adobe PDF | 見る/開く |
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